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| ***エッセイ*** |
| 12.あるがままを愛するということ |
あるがままを愛する・・なんて、聞こえがいいのだろう。
人は誰も今の自分を愛して欲しがっているけれど、他の人には、自分の思うとおりの人間になって欲しい。それが普通の人間の欲求だ。
私自身、自分の子供に強くなって欲しいと願うことがある。
けれど、ある日、「はっ」と気がつく。
子供に強くなって欲しいと願うのは、確かに「親だから」願うことだ。けれど、それは本当に子供の為だったろうか?
自分の心に尋ねてみる。
確かに子供を心配してのことだ。心配しないなら、そんなこと、考えもしないだろう・・・。でも、本当にそうなのか?
自問してみる。
よく考えてみると、それは、本当は子供のためではないのではないだろうか・・・?
子供に強くなって欲しいのは、子供が自分で自分を守れるように成長して欲しいからだ。そう思っていた。
でも。本当は、子供に強くなってもらって自分が心配しなくてもいいように、私が安心していられるように、子供に強くなってもらいたかったのだ。
そのことに気付いて愕然とした。
それは、親である私のエゴだ。
私は、人に向かって「自分のあるがまま」を愛して。と言っているのに、自分の子供に向かっては、「あるがままでいてはいけない」という無言のメッセージを送りつけていたのだ。
「強くなれ」と子供にいくら言い聞かせても強くなんてなれるものではない。第一、そんなことを言って強くなれるくらいなら、誰も苦労したりはしない。そんなこと、わかりすぎるくらいわかっていたはずなのに。
私は、一番伝えてはいけないメッセージを子供に無意識に伝えていたのだ。
あの子は、そのままで十分輝いているのに。
自分の心配する心で、かえってあの子の心を曇らせていた。そして、私自身の心も。
「あるがまま」を愛する心は、たとえその人が今、どんな状態であっても、どんなひどいどん底に落ちていたとしても、その人を変えようとしない心だ。
人を変えようとする時、自分も同じ罠に落ちる。
私は、自分の子供だからと、「子供を変えようとする罠」に自ら落ちていたのだ。
心配する心は、決して相手にとってプラスに働かない。逆説的に聞こえたとしても、エネルギー的にはそれは真実だ。逆に、相手を信じる心は、相手の心に勇気の火をつける。
信じよう。心から。幼い子供の中にも、その子の本物の力がいつも眠っている。
そして、今日から私は子供につたえよう。「あなたが今のままのあなただから愛しいのだ」と。
「人を変えようとするエゴから、自分を切り離します。」私は、今日、自分に宣言しよう。
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